今年の祇園祭はクライマックスに当たります宵々山から山鉾巡行が7月の連休に被ることから、
相当な人出が予想されます。

通常週末にかかる宵山でも60万人規模の人出が記録されていますので、
これが連休ともなると更に数は膨れ上がる見込みです。

ところが世間では祇園祭は１４日～１７日の山鉾巡行にかかる４日間だけだと思われがちです。
いえいえ、祇園祭は今日７月１日から既に始まっており、月末３１日までの１ヶ月をかけて執り行われる神事なのです。

そこで、今月は祇園祭の祭事を順に紹介してまいりたいと思います。
まずはダイジェストで１ヶ月間の祭礼をご紹介します。

１日～５日 吉符入　
２日　くじ取式
１０日　お迎提灯
１０日　神輿洗式
１０日～１４日 鉾建・山建　
１３日　長刀鉾稚児社参
１４日～１６日　宵山(祇園囃子）
１７日　山鉾巡行
１７日　神幸祭
１７日　神輿渡御
２４日　花傘巡行
２４日 還幸祭
２８日 神輿洗式
３１日　疫神社夏越祭

本当に１ヶ月ですね。

さて、一日雨となってしまいました今日７月１日は吉府入り。
今日は各山鉾町内で神事始めが行われます。
公けではありませんが１ヶ月に渡る祇園祭の無事を願う御祓いや打合せが行われます。また山鉾巡行で重要な役を担う稚児が八坂神社に参り祭の無事を願う長刀鉾稚児御千度が行われます。

この日から本格的祗園囃子の音色が町の中心部のそこここから聞こえ始め、
京都の人々は祇園祭＝まもなく夏が始まる気配を感じるようになります。