１１月に入り街中では訪問着などの着慣れた人々に混じり、
目に見えて着物姿でそぞろ歩くカップルや若い女性たちの姿を見かけるようになりました。
どうやらレンタルで古都を観光して回るスタイルが雑誌などで紹介され、
またレンタル料金がリーズナブルなので気軽に着物姿でお出かけができるためのようです。

着物を着る機会が多い京都。
道行く地元の人々の眼差しも、着こなし方や生地の柄や小物使いへの季節の取り入れ方など、
自然と厳しい目で観察されていたりして着物初心者には少しハードルが高かったりしますが、
レンタル着物はきちんと着付けもされるので、そんなことは気にせず秋空の下、気分よく散策できます。

さてそこで、京都で着物姿が似合う場所を少し考えてみました。

重要なのは古都風情が楽しめて、フォトジェニックな写真が撮れて、かつたくさんの人に着物姿を見てもらえるところ。

・まずなんと言っても清水から知恩院まで抜ける東山ですね。このエリアは京都観光のメッカであり、かつ石畳の道が点在していたりして着物姿がとても様になるエリアです。慣れない着物は普段より一層疲れるものですが、こちらの界隈ではカフェや食事処などたくさんありますので、こまめに休憩を取りつつ散策するにはベストな地域といえます。

・次に嵐山エリア。お勧めは人力車に乗って竹林を抜け近隣の寺社巡りや、美しい景観をバックに撮影を行えたり京都散策の気分が高揚すること間違いないエリアです。

・そして、夕暮れには煌びやかな舞妓さんや芸妓さんが行きかう花街。お勧めは宮川町と祇園です。夕暮れが近づくと花街の通りには幻想的な行燈の明かりが並び、着物で歩けばどこかの映画のセットに入り込んでしまったかのような気分に浸れます。

京都には着物の方に耳寄りな情報や特典が付いた「着物パスポート」が発行されています。
パスポートを持って賢く、小粋に秋の京都を是非散策してみてください。