寺院の新しい風
タイトルはまるで新しいお寺が出来たようなタイトルですが汗。
そうではなく、お寺に新たな美術品が納められ、
それが重要文化財や国宝の美術品と肩を並べることが最近増加していることを新しい風と題しております。
先日も新聞で六道珍皇寺に若手作家だるま商店の屏風が納められ一般公開を開始した記事が掲載されておりました。
鮮やかな色彩で彩られた六道(天道、人道、畜生道、修羅道、餓鬼道、地獄道)を描いた篁卿六道遊行屏風絵図という屏風は、4扇の大きな屏風で綿密な調査の上に現代的な考察感覚を交え複雑で美しい六道世界が広がっています。新聞記事はこちら
また同作家が手掛けた作品には妙心寺の襖絵も非公開ながら多くの謂れや歴史を踏まえた美しい襖絵や小野小町で有名な随心院の襖絵が存在します。
また智積院の講堂でも日本画家の田淵俊夫氏の墨一色で描かれた日本画や青蓮院門跡の華頂殿にも木村英樹氏作の青い蓮を描いた有名な作品が収められております。
もともと寺院は美術品や工芸品を多く所蔵し、芸術家や芸術に対して支援してきた歴史があります。
既に重要文化財や国宝として指定されている多くの美術品もそうした寺院の支援の基、制作され保管されてきました。
今を生きる作家たちの作品も今後長い年月を経て日本文化の大切な財産として、
後世に語り継がれていくのかもしれません。
コメントは受け付けていません。