2月は温まるひとしなです

2月 22 2012


2月は旧暦では新年にあたります。
また年間を通して最も京都の街は冷え込む月でもあり、
そういった風土で育った京料理は体を芯から温める料理が並びます。

そこで、2月の一品は粕汁をご用意いたしました。
京の地酒、それも新年に因み新酒から出た酒粕を用い、
鰤の骨、鮭の粗からスープをとり、
近江大根、金時人参、お揚を使い温まる一品でござます。

酒粕には酵母菌など酒が生成される工程で多くの菌が米の発酵に働きかけます。
こういった酵母菌は、ヨーグルトなのど乳酸菌と同様に私たちの体内でも大いに活躍してくれます。
体内の毒素を酵素の力で消したり、酸の力で体を温める効果を発揮したり、
冬の寒さを乗り越える医食同源の食材でもあります。

その酒粕をミキサーでペースト状にした上で更に何度も漉して出汁とあわせ、
旨みの凝縮する冬野菜を京料理ならではの一手間で、
大根で鮭を巻き込み盛り付け、
体を温める効果のある香味野菜であります青葱と一味を乗せて、
ご用意いたします。

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